国際委員会
はじめに
国際委員会 委員長 考藤 達哉
世界的にみても日本を含むアジア諸国は肝疾患が極めて多い地域であり、特に肝癌は世界全体の肝癌死亡の約80%をアジアが占めています。すなわちアジアに多いB型肝炎、C型肝炎および肝癌については、日本が指導的役割を果たして行くことが強く求められています。世界の中でも特に優れた日本の肝疾患の診療や研究内容をアジアを含む海外に向けて発信すること、海外の優れた研究内容を取り入れる目的で国際交流を活発化させていくことは日本肝臓学会の重要な使命です。また学会員の国際化、日本肝臓学会総会・大会の国際化ということも重要な課題の一つです。その観点から国内における国際学会(JSH International Liver Conference)ならびにアジア・欧米の学会との連携覚書(MOU)を締結した上で国際交流を積極的に推進して行くことが、本委員会に求められている重要な役割です。「真の国際化」を実現するためには会員皆様の積極的なご協力が必要です。何卒宜しくお願い申し上げます。
国際委員
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活動内容
日本肝臓学会が主催又は共催する国際会議の開催について審議することを目的としています。
従来からのSingle Topic Conferenceは、JSH International Liver Conferenceと名称を改めましたが、その会長の選考などを行います。
また、海外の学術団体との連携覚書の締結、ジョイントシンポジウム等の共催などについても審議しています。特に、現在は、継続的にJSH-EASL Joint Symposium、JSH-AASLD Joint Session、TDDW-JDDW-KDDW Joint Sessionの開催、JSH・台湾肝臓病学会(TASL)・韓国肝臓病学会(KASL)Joint Symposium(EALA)、若手指導者育成プログラム(EALA Masterclass)の開催等を行っています。
委員会活動
2023、2024年度は、EASL、AASLD、EALAとのJointのテーマおよびChair/Speakerについて審議しました。
- EASLとの連携については、毎年のEASL、当学会総会の中で各1回、Joint Symposiumを開催しています。
- AASLDとの連携については、毎年のAASLD、当学会大会の中で各1回Joint Sessionを開催しています。
- TASL、KASLとの連携(EALA)については、各国が3年に1回、ホスト国としてJoint Symposiumを開催します。2024年6月、当学会総会において第1回EALA Joint Symposiumが開催されました。